木曜日は資源ゴミの日である。
紙類の資源ゴミが溜まってきたので、昨日纏めて
おいた。
朝起きて、少し他の用事を済ませた後、すぐに搬
出に取りかかった。
回収は早くとも午前9時からなので、まだ時間はあ
る。
だが、遅くなると搬出を忘れてしまう可能性がある。
憶えているうちに持っていこう。
それに、朝の早い時間帯は気持ちが良い。
朝7時、まだクルマの通りもとても少ない。
私の前方を犬を二匹連れた女性が歩いていく。
右手に黒と茶の犬、左手には白犬である。
大きさは、どちらも小型犬だろうか。
茶色と黒はビーグル犬のようだ。
白犬は何だろう?
私の気配を感じてか、白犬が振り返った。
面長で揉み上げや髭が長い。
スコッチテリアのような面立ちだ。
だが、スコッチテリアよりは一回りは大きい。
しかも、白犬、真っ白である。
う~ん、何と言う犬種なのだろうか?
より社交性のある人なら「そのワンちゃん、何と言う
種類ですか?」と尋ねることもできるだろう。
だが、時間が7時過ぎとはいえ、ほぼ早朝である。
脳味噌がまだ眠っている。
脳のスイッチが入っていない。
会話を成立させる自信がない。
私は、持ってきた紙の資源ゴミを集積所に置いた。
犬2頭と女性は、集積所の道のずっと前を歩いて行く。
このあたりに散歩に来るのなら、この町内連合会の
方だろう。
また、いつか出会うかもしれない。
それにしても、ちょっと珍しい犬だった。
最近は、当町内でも珍しい犬種を度々見かけるよう
になった。
私はUターンして犬たちとは反対方向のわが家へ
戻って行った。