今日は資源ゴミの日である。
処分を予定している段ボール箱がいくつかある。
今月は校区の廃品回収の日がある。
私はその日に纏めて出そうと思っていた。
それでもだいぶたまったなぁ。
よし、今朝持っていこう。
そう思い立ったら、すぐに実行に移すに限る。
時間が経過すると、気持ちが変わってしまうだろ
う。
「また今度でいいや」となってしまう。
私は段ボール箱を畳にかかる。
既に畳んであるものもあるが、箱のままのものも
ある。
わが家に着いて中身を取り出したら、すぐに畳ん
でしまえば良いのだが、置いておくスペースが見つ
かればそのままにしてしまうこともあるのだ。
まだ配送票が付いているダンボールもある。
これは一応剥がしておこう。
住所、氏名、電話番号が記載されている。
大した個人情報ではないが、念のためである。
私はダンボールを抱えて外へ出た。
朝6時台は、空気が違う。
家の前の通りもクルマもあまり通らない。
私は集積所に歩いて行く。
セミはまだ鳴いていない。
私の方が早起きだったようだ。
この時間は、まだまだ涼しい。
このあとに気温上昇の時間が来るとは思えないほ
どである。
集積所には既にいくつもの資源ゴミが出されていた。
私は持ってきた段ボール箱をその上に重ねて置いた。
私はそのまま引き返す。
Tさん宅では雨戸を開けている。
この町の一日が始まろうとしていた。