不二家憩希のブログ

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オール巨人「漫才も闘病も全力投球!」⑬

 オール巨人氏の闘病は、厳しいものだった。
(以下敬称略)
 途中何度も(もう治療を終始しよう)と思った。
 だが、そのたびに思い止まった。
 「ここで僕が治療を止めたら『あの巨人だって止
めたんだから』と同じ病気と闘っている皆さん、これ
から治療を始めようかと思っておられる皆さんがどう
思うだろうか?」
 巨人は自分が持つ影響力の大きさを理解していた。
 そしてそれを強く意識していた。
 自分の存在、大きさを客観視し冷静さを保っていた。
 実際、有名人が病気にかかり闘病中となると注目が
集まる。
 闘病経過だけではなく、その病気そのものにも関心
が寄せられる。
 「あの〇〇さんが罹った病気」ということで話題とな
り広く知られるきっかけともなる。
 アフリカ起源の風土病の一種かと思われていたエイ
ズが、世界中に知られるようになったのはハリウッドス
ターのロック・ハドソンエイズで亡くなってからである。
 「これは途中では止められない」
 巨人は度々襲ってくる強い倦怠感や痛みを乗り越え
ていった。
 簡単なことではない。
 忍耐とともに治療の効果が出るのを待つだけである。
 巨人耐え忍び、そしてその時は来た。
 
 ~続く~