メールの返信は年明け早々に届いた。
会社は年始休みの筈である。
それでも返信は来た。
さて、その内容はどうなのだろう。
私はメールを開いた。
「△△店は閉店していません。営業いたしておりま
す。ご利用をお待ちいたしております」
えぇ?
営業している!
閉店したのではなかったのか。
△△店は元々会社のウェブサイトには載っていなか
ったらしい。
直営ではなくフランチャイズだからというのがその理
由のようだ。
ネットに載せると電話がかかってきて対応に終われ
てしまうからかもしれない。
となると、まちBBSで「閉店した」という書き込みはど
うなるのだ?
デマなのか?
否、そうではない。
①「〇〇食料品店△△店は営業していますか?」と
書き込みが載る。
②ネットで調べた人が「本社のサイトに載っていませ
ん。(閉店のため)削除されたようです。よって閉店した
ようです」と書き込む。
③「そうですか。ありがとうございます」
この流れを見ていた第三者は(△△店は閉店してし
まったんだ)と思い込んでしまった、ということである。
かくいう私も危うく閉店したと早合点するところだった
一人である。
確認したので事実が判明したが、何もしなければ閉
店したと思い込んでそのままだっただろう。
ネットではこうしたことが良く起こっているのではなか
ろうか?
今回の事案では悪意のある人は関わっていまいと思
われる。
問い合わせた人、調べて返答を書き込んだ人、いず
れも普通の感覚だっただろう。
だが、「△△店は閉店した」との話が流れ広まってしま
ったものと思われる。
ネットでの情報の収集には、細心の注意が必要とされ
るようだ。