朝、オートバイの爆音で目が覚めた。
暴走族だ。
時計を見る。
4時である。
へぇ~、こんな朝早くから乗っているのか。
早起きなことである。
私は爆音で目が覚めはしたが、特に気分は害して
いない。
バイクの爆音には慣れてしまっているのかもしれな
い。
それにしても、こんな時間からどこへ行こうとしてい
るのか。
大晦日から正月だったら、初日の出を見る、と称して
正月暴走があったりする。
今の時期は何なのだろう。
お盆暴走か?
なんとも仏教的ではないか。
ひょっとすると、お盆休みで帰省中の旧友と再会し、
旧交を温めるということで走るのかもしれない。
まぁ、そういう気持ちもわからないではないな。
私は暴走族にはわりに寛容なのだ。
人間、若いうちは馬鹿なものだから、馬鹿なことをし
てしまうものなのだ。
だが、私のように暴走族を見ている人間はごく少数
派である。
多くの人は、迷惑な存在と思っている。
それが普通というものである。
明日は、当町内会と暴走族との間に起こった出来
事について記そうと思う。