不二家憩希のブログ

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冬山遭難者の捜索費用は莫大。

 以前、知人が「雪山で遭難すると捜索費が莫大
にかかる」という話をしていた。
「遭難するのも怖いけれど、その支払いも恐ろしい」
 だが、知人はそれが具体的に幾らくらいなのかは
よく分からないということだった。
 先日、雪山遭難者の捜索費についての記事を読
んだ。
 それによると、遭難者が出ると警察、自治体の職
員が捜索、救助活動を行う。
 そうした場合には、経費は公費で賄われ遭難者
やその家族が負担することはない。
 だが、警察や自治体だけでの捜索は稀である。
 殆どの場合、山岳遭難対策協議会に所属する地
元山岳会に捜索を依頼し民間ヘリコプターを使うこ
とになる。
 民間ヘリは出動費用が1分間1万円かかる。
 これは捜索開始時からだけではなく、ヘリの基地
から遭難現場に移動するまでの時間も費用として
計算される。
 捜索する山岳会員にも日当を払わなければなら
ない。
 一人一日、1万円から5万円ほどである。
 金額の違いは危険度に応じ金額が設定されている
ためである。
 冬山は雪崩などの危険があり夏山よりも高くなる。
 この他に山岳会員が使用する消耗品代、宿泊費、
食費も請求される。
 宿泊費、食費が別請求なのだ。
 これは大変な金額になりそうだ。
 ヘリコプターは山それぞれに配置されているわけ
ではない。
 移動費用だけでもかなりの額になるだろう。
 捜索が長期間になれば、莫大な費用がかかると
いうことである。
 遭難を思い描いて山に登る人はいないだろう。
 だが、甘く見てはいけないことは間違いない。