不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

謎多き馬場馬術と法華津選手の佇まい。

 北京オリンピック日本選手団の最高齢選
手で馬場馬術の法華津選手が惜しくも予選落
ちした。

 毎日、当ブログでは、あの競技が分からな
い、この競技が分からないと記しているが、
その中でも最も分からない競技のひとつが、
この馬場馬術である。
 馬場馬術って何だ?
 ばばばじゅつ、である。
 ば、が三つも続いている。早口言葉のよう
だ。
 これで、選手の名前が馬場さんだったりす
ると、「馬場馬術の馬場さん」になる。
 馬場さんは、やはりプロレスラーが似つか
わしい。

 私にとっては、この馬術競技は謎だらけで
ある。
 馬は一頭いくら位するものなのか?
 その馬は選手の所有なのか、それとも貸与
されているのか?
 所有とすると、飼育は誰がしているのか?
自分で飼っているのか、それとも競馬のよう
に専門の厩務員がいるのか?厩務員がいると
したら、その人件費等は誰が支払っているの
か?
 馬の餌代は誰が払っているのか?
 馬に演技を教えるのは誰がするのか?選手
本人が教えるのか、それともコーチが教える
のか?あるいは、競馬のような調教師がいて
調教師が教えているのか?
 コーチはいるのか?いるとしたら、そのコ
ーチは選手を教えるか、それとも馬も同時に
教えるのか?
 馬も選手村に入るのか?それとも別に宿が
あるのか?

 経費がいくらかかるのか?と言ったことば
かりが疑問として湧いてきてしまうのは何だ
か下品な気もするけれど、やはり気になって
しまう。
 相当な金額がかかっているとは思うのだが、
法華津選手は、そんなことをまるで感じさせ
ない様子である。
 法華津選手の奥様がインタビューで話して
いたが、言葉の語尾が「ございます」であっ
た。
「さすが、私の孫です」とか言ってしまう某
競技の金メダリストの祖母とは大違いである。

 予選不通過は残念だっが、法華津選手自身は
淡々としたものであった。
「自分が好きでやっているものですから」と
法華津選手はインタビューで語っていた。
 私はその話し振りから、彼に外的要因や他か
らのプレッシャーと言ったものを寄せ付けない
靭さを感じた。
 強靭でなければ、今大会の最高齢である67歳
でオリンピックには出られないだろう。
 インタビュアーは年齢のことばかり尋ねてい
るが、誰も彼の強靭な内面には立ち入ろうとは
しないようだった。
 このあたりが、スポーツジャーナリストの限
界でもある。
 
 謎は多いが、馬場馬術は観ていて楽しそうで
ある。
 私は馬のチョコチョコとした可愛い歩き方が
強く印象に残っている。