不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

フェンシング銀メダルの太田選手と叶った夢。

 北京オリンピックのフェンシングで太田選
手が準優勝した。
 日本人選手の準優勝は史上初だそうだ。
 私は、サッカーや柔道がよく分からないく
らいなので、フェンシングはもっと分からな
い。
 フェンシングと言えば、フェンシング→サ
ーベル→タイガー・ジェット・シンという連
想くらいしか出来ないのだ。
 そんな私でも、そう言えばフェンシングで
こんな記事があったことを思い出した。
 オリンピック前に、日本では弱小競技であ
るフェンシングを盛り上げようとTシャツを
作った、というものである。
 関心を持ってもらおうとしてTシャツを作る
という発想がちょっと古臭くて良いな、と思
って記憶していたのだ。
 太田選手は、このTシャツを作るために、自
分で企業を回りスポンサーを募り50万円を集め
たのだそうだ。
 代表チームのエースが自分で歩いてお金を集
める、というのがちょっと驚きでもある。
 他の競技では考えられないことである。
 フェンシングは、近代五輪では第一回大会か
ら競技種目に採用されている欧州では歴史ある
メジャー競技のひとつなのだが、日本ではその
実像が殆ど知られていない。
 そんな実情を憂い、太田選手は日本でもフェ
ンシングに注目してもらおうとTシャツの作製
を思いついたのだそうだ。
 良いな、こういうちょっと古臭い発想は。
 今だったら、ネットで発信、といったデジタ
ルな方向に動きそうなものだが、そこをTシャ
ツを作るという行動に出るところが、何ともア
ナログな感じで良いな、と思う。
 太田選手は、決勝後のインタビューでも
「自分としては調子を立て直せた。ただ、(決
勝は)負け続けている相手だったので、男とし
て悔しい」と話した。
「男として悔しい」ですか。
 こちらも、何とも表現が古臭くて良い。
 オリンピックの代表選手が、男として悔しい、
とは、普通は言わないだろう。
 太田選手は、案外古い人間なのかもしれない。
 やっている競技はフェンシングでも、中身は
演歌体質なのではなかろうか。

 太田選手の活躍で、フェンシングは日本でも
一躍脚光を集めることになった。
 太田選手の願いはかない、努力は実ったので
ある。