不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク 刑事コロンボへの日々 その33

 1967年のピーター・フォークのテレビ出演は、
1番組だった。
 1月3日放送の”The Red Skelton Show レッ
ド・スケルトン・ショー”である。
 この”レッド・スケルトン・ショー”は、大変な
人気番組で米国テレビ史上3番目の長寿番組
である。
 ちなみに1位が1948年から1971までの23年
間放送された”エド・サリバン・ショー”である。
 この番組は、ビートルズエルビス・プレスリ
ーらが出演したことでお馴染みである。
 第2位は、1955年から1975年まで20年間放
送の西部劇”ガンスモーク”である。
 ”レッド・スケルトン・ショー”は1951年から 1971
年まで、こちらも20年間放送された。
 人気が落ちれば即打ち切り、が普通の米国テ
レビ界では異例の長寿番組である。
 レッド・スケルトンはテレビ放送開始以前のラジ
オ時代におけるスターで、何本もの映画にも出演
している喜劇俳優でもある。
 スケルトンはテレビ放送が開始されると、自身
の名を冠した番組を持つことになり、ラジオ時代と
同様テレビでも人気者となったのである。
 番組は音楽とコメディを中心としたバラエティ・シ
ョーで、その長い歴史の中で多くの歌手や俳優が
この番組に出演している。
 俳優・タレントでは、ヴィンセント・プライス、ミッキ
ー・ルーニーレイモンド・バー、ジャッキー・グリス
早川雪舟、イーディ・アダムス、ジャネット・リー、ジ
ョン・ウェインら大物の名があげられる。
 歌手、ミュージシャンでは、ローリング・ストーンズ
シャーリー・バッシー、ディオンヌ・ワーウィック、ビー
チ・ボーイズ、ヴィッキー・カー、ケニー・ロジャース
が歌を披露した。
 特にストーンズにとっては、この”レッド・スケルトン・
ショー”は、彼らが全米初上陸後の初めてのテレビ
出演した番組である。
 番組は、レッド・スケルトンのモノローグから始まる。
 大きなアクションを加えた漫談で、まずこれで観客・
視聴者を掴む。
 続いて音楽のコーナーになる。
 ここには主に歌手が出演して、何曲か歌う。
 最後に喜劇で大いに笑わせる、という構成になっ
ている。
 これが日本だと、喜劇やコントを先に見せ、次に歌
のコーナー(8時だよ全員集合・お江戸でござる等々)
という展開になるのが一般的なのとは逆ということに
なる。
 フォークは、この番組の喜劇のコーナーに”秘密大
佐”という役で出演している。
 フォークも、すっかり喜劇役者が板についたのであ
った。
 番組冒頭のモノローグの部分。
 フォークは出ていないが、大体こういう感じの
番組だということがお判りいただけると思う。
 葉巻を食べてしまいそうなところなどは、いか
にもアメリカという感じがする。
 
 ~続く~