不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク 刑事コロンボへの日々 その23

 1964年10月19日、ピーター・フォークは人気
番組に出演した。
 "Ben Casey ベン・ケーシー”である。
”ベン・ケーシー”は、米国のテレビドラマ史屈
指の人気ドラマである。
 日本でも1962年からTBSから放送され、多く
の熱狂的なファンを生んだ。
 常に40%前後の高視聴率を維持し、1963年
1月11日には、50.6%の視聴率を記録した。
 これは日本における海外ドラマの歴代最高視
聴率となっている。
 ドラマは、総合病院を舞台としたメディカル・ド
ラマで、脳神経外科の有能な医師であるベン・
ケーシーが直面する数々の難題をクリアしてい
くというものである。
 ケーシーは腕が立つだけでなく、正義感あふ
れる熱血漢で、そのため上司と衝突したり、同
僚医師や看護婦とのトラブルに巻き込まれてし
まう。
 また、患者の治療や手術を通して、患者の人
生も描かれていく。
 当連載でも紹介した”ドクター・キルデア”と”ベ
ン・ケーシー”は、米国メディカル・ドラマの双璧と
して今日でも高い支持を集めている。
 フォークが、出演した回は”For Jimmy, the Best
of Everything ”で、フォークはゲスト主役だった。
 この時演じたのは、若く大志を抱いている医師
ジョーンズの役だった。
 またしても、医師の役である。
 フォークが医師を演ずるのは、これで3回目である。
 ギャングの手下や殺し屋から随分出世したもの
である。
 続いて12月7日に、再びフォークは”ベン・ケーシ
ー”に出演する。
 この回は、ガン研究に身を捧げる女性医師自身
にガンガ発見される、というものであった。
 1964年のフォークのテレビ出演は、以上である。
 この年は、ギャング、殺し屋、といったそれまでの
フォークの定番の役が一回も廻ってこなかった。
 フォークの役どころも少しずつ変わってきているの
である。
 日本語吹き替え版のオープニングである。
 この"Angelus-Crosby Production"というのは、
ビング・クロスビー・プロダクションのことである。
 
 
 ~続く~