不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

エ○バの証人の電話布教を受ける。

 少し前のことである。
 台風15号が直撃しているその時、電話がかかっ
てきた。
「私は○○という者で聖書の教えをお伝えしている
者です。今日はこのような天候のためお伺いするこ
とが出来ないので電話でお邪魔いたします」
 聖書?
 電話で布教活動なのか?
 その女性はエホ○の証人の信徒であるという。
 この電話番号は、何処から知ったのか、と尋ねる
とNTTの電話帳を見てかけているという。
 普段だったら、即お断りしているのだが、台風直
撃中である。
 外にも出られない。
 ちょっと相手をすることにした。
 私はまず最初に勧誘されても、良い返事はできな
い旨を告げた。
 普通のセールスの電話なら、この時点で電話を切
るところだが、そこは宗教である。
 女性はなおも話そうとしている。
 私は、いくつかの質問を投げかけてみることにした。
 もし、あなたが信じている教えが間違いだったら、
自分が死ぬ時に大いに後悔すると思いますよ。その
点どう思います?あなたは今現在熱心に信じている
かもしれないけれど、間違いであるかもしれないんで
すよ。組織の上部にとって都合がよいから、そういう
教えを広めているだけかもしれませんよ。
 女性は黙ってしまった。
 電話をかけた相手がいきなりシリアスなことを言い
出したのであるから当然かもしれない。
 それも「自分が死んだ時」という状況を想定させる
のである。
 これは彼ら信徒は死を異常に怖がっていることを私
が知った上でのことは言うまでもない。
 しかも、話し口調はソフトで丁寧だが言っている内
容は厳しいものだからだ。
 女性は、まともな返答が出来ないようだった。
 どんなおかしな宗教に取り組んでいる人間でも「ひ
ょっとしたら、この宗教は変かもしれない」と時折思う
ものだからである。そこを突けば少なからずダメージ
はある。
 女性はめげずに言葉を探しつつ話そうとしているが、
ショックを受けているようだった。
 この他にも、ソフトな口調で厳しいことを尋ねてみた。
 こうした時、議論をしても堂々巡りになるだけなので、
質問で追い込む方が効果的なのだ。
 女性は次第に私の話に説得されそうになっていった。
 しばらく話した後で、私は電話を切った。
 女性がそのような環境に身を置いているのも彼女自
身の選択である。
 彼女は、いずれ後悔するのであろうが、仕方ない。
 自業自得である。