梅雨の雨間をみて雑草抜きをしていた。
雑草を掴む。
すると手が何かヌルッとする。
ナメクジである。
出たな、異形の生き物め。
どこまでが顔でどこからが胴体か、わからない。
奇妙な形である。
突き出た角の先に丸く目がついている。
お前は宇宙人か!
あるいは、そのペットか!
地球の生き物とは思いたくないような気持ち悪
さだ。
大気圏外追放クラスである。
哺乳類でもなく、爬虫類でも両生類でもない。
昆虫でもないし、甲殻類でもない。
一体、お前は何なのだ?
顔をよく見てみる。
何だか笑っているように見える。
ニヤニヤしているようだ。
おぉ~、気持ち悪い。
もっと真面目な顔をしてみろ!
そんな、にやけた顔の生き物はお前だけだぞ。
生き物を見た目で判断、判別、差別するのはあ
まりよろしくないこととは思うが、こいつだけは別だ。
視覚的に受け付けないのだ。
しかも触ればヌルヌルしている。
見て駄目、触って駄目、良いところ無しである。
そして、ナメクジの悪さは見た目とかだけではない。
かなりの悪さもしているのである。
~続く~