不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

福井豪雪と善は急げ。

 今回の福井の豪雪におけるドライバーや鉄道の
乗客らに対する地元の方々の支援活動について、
もう少し記す。
 福井県南越前町の今庄駅では1月31日の朝
に地元住民約15人が、乗客約730人のために
炊き出しを行った。
 これは地元住民が乗客から食べ物を売っている
店が無いか、と尋ねられたのがきっかけとなった。
 そこで区長の高谷皓之さん(67)らが中心となり、
行動を開始した。
 米2俵分を集め、駅前の空き店舗など2カ所で、お
にぎりを握り始めたのだ。
 そこへ、乗客の若い女性らもおにぎり作りに協力
した。
 それをJR西日本の社員が車内で配った。
 地元町内会の素早い行動力に驚かされる。
 米を集め、作業所を確保し、炊き出しとおにぎり作
りをする。
 文章で書けば一行だが、これを実際に行うとなると
大変なことである。
 ハードルが三つも四つもあるのだ。
 それも一日で最も気温が下がる寒い朝の出来事で
ある。
 まさしく「善は急げ」である。
 これは、相当熱いハートが無いと出来ないことだと
思う。
 また南越前町役場では備蓄用クラッカー330枚を
立ち往生していたドライバーに配っている。
 
 昨日記した敦賀市の援助作業の詳細もわかった。
 1月31日午後、敦賀市役所の職員らがおにぎりと
飲料水を配った現場は、渋滞のため市役所からクル
マで1時間もかかったそうだ。
 善意を届けるためとはいえ、1時間の道のりは大雪
で渋滞した中では短いものではなかったと思う。
 それにしても福井県は良い人が沢山住んでおられ
るのだなぁ、と知らされた。
 大雪自体は災害ではあるが、その折りに普段気が
つかなかった善意が表れた。
 やはり闇には光が似つかわしい。