年末年始には面白いラジオ番組がいくつかあ
ったので忘れないうちに記しておきたいと思う。
昨年末の12月25日にNHK-FM「世界の快適
音楽セレクション」が冬休みスペシャルということ
で番組枠を拡大されて放送された。
今回は番組開始12周年ということで、リスナ
ーから思い出に残る曲とそのエピソードを募集し、
それらの曲を中心に構成されていた。
この番組の選曲の幅の広さは世界一だと思わ
れる。
この日もメルセデス・ソーサといったラテンの大
られていた。
大作曲家の曲も紹介されていた。
そしてこれらの曲が、ジャンルごとにまとめてかか
るわけではなく、ごちゃごちゃになってかかるのである。
ムリーダー」という曲だった。
この日の番組では、リスナーの思い出の曲というこ
とだったので、曲によってはしんみりとしたものも多か
った。
その中でも、最も印象に残ったのはペルト作曲の「ベ
ンジャミン・ブリテンへの追悼歌」だった。
私はこの曲は盤も持っているし好きな曲なのであるが、
この番組の枠の中で聴くとまた一味違うものがあった。
ペルトは現代クラシック音楽界の最高の作曲家の一人
で、この曲は彼の曲のなかでも最も知られた曲の一つで
ある。
ラッセル・デイヴィスである。
やはりこうした曲は雰囲気を引き締める。
1年を振り返るには最適の番組だったと思う。