その時間はクラシックの番組である。
お、なかなか良い曲だな。
ギターとピアノの二重奏曲である。
ギターとピアノのバランスが絶妙である。
実に美しい旋律である。
今まで一度も聞いたことが無い曲だな。
このように記すと「へぇ、一度聞いたら忘れないのか」
と思われるかもしれない。
もちろんそんなことはない。
ただ、ギターとピアノの二重奏曲をほとんど聞いたこ
とが無いことは確かである。
「Sonatina for guitar & piano No. 2 ギターとピアノの
ソナチネ・第2番」という曲らしい。
ネットで調べる。
作曲は誰だ?
Radamés Gnattali というらしい。
何と読むのか?
イタリア人か?
これでハダメス・ジナタリと読むそうだ。
ブラジル生まれの作曲家でクラシックとポピュラー音
楽の両方で活躍したらしい。
イタリア系だそうだ。
私の推測で当たっていたのは、イタリア系ということ
だけだった。
1952年、ジナタリはクラブでピアノを弾いていたアン
トニオ・カルロス・ジョビンの才能を見出したことで知ら
れる。
ジョビンがコンチネンタル・レコードで作曲家、編曲家
として働けるように推薦をしたそうだ。
その後もジョビンの音楽活動を援助したそうだ。
ジョビンにとってジナタリは大恩人と言える。
ジョビンは「我が友ハダメスMeu Amigo Radamés」という曲
を作り、ジナタリと共演している。
これもジョビンのクラシックに対する造詣の深さが伺えるき
れいな曲である。
また素晴らしい作曲を知ることができた。
ハダメス・ジナタリ、覚えにくい名前だが覚えておこう。