不二家憩希のブログ

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ジャンゴの孫は素晴らしいギタリストだった。

 昨日はNHK-FMで”東京ジャズ2010”の放
送があった。
 放送は昼の11時から夜の11時までという
長時間にわたった。
 その中で私が最も注意を引かれたのは、デ
ビッド・ラインハルトであった。
 彼はラインハルトという苗字の通りあのジャン
ゴ・ラインハルトの孫である。
 ジャンゴの一家はジャンゴの弟もギタリスト、
息子もギタリストということまでは知っていた。
 そしてお孫さんもギタリストなのか。
 ギターはラインハルト一家にとってお家芸
のだろう。
 今回演奏を披露したデビッド・ラインハルトは、
いわゆるジャンゴスタイルのギターではなく、ケ
ニー・バレルの流儀に乗った演奏スタイルだった。
「ジャンゴの孫なんだから、ジャンゴのスタイル
で弾かなきゃなぁ」と言う声もあるのかもしれない。
 だが、偉大な祖父を同じように弾いたとしても
比べられることは間違いない。
 ジャズ史上最大の天才の一人と比べられたら
たまったものではない。
 仮に同じように弾けたとしても、同じようには評
価してもらえないだろう。
 ファンは暖かく見守るだろうが、評論家は辛口
で評するに違いない。
 孫としては最初から不利なのだ。
 それで彼は違うスタイルをとったのだと思う。
 これはこれで賢明な判断だと思う。
 そのジャンゴは今年で生誕100年になる。
 ジャンゴも「俺の孫もまうまずやっているな」と
下界を見下ろしているに違いない。
 それでは、そのデビッド・ラインハルトがウェス・
モンゴメリーでお馴染みの曲を演奏している動画
をご紹介する。
 今回の来日メンバーによるものでドラムもオル
ガンも素晴らしい。
 特にオルガンのFlorent Gac の才能は傑出し
ていると思う。
 
 
 デビッド・ラインハルトのMy space  ここで何曲か試聴できます。