不二家憩希のブログ

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プログレは売れると駄目なのか?

 先日のNHK-FM”今日は一日プログレ三昧”
はなかなか良い放送だったと思う。
 だが、その中で私が気になったことがある。
 それは、イエスジェネシスというキャリアの
後半においてレコードの売り上げを激増させた
バンドについての評価である。
 これら2つのバンドは、ポップ路線に変更した
として変更後の活動、作品に対しては厳しい意
見がプログレファンから寄せられることが殆どで
ある。
 多くのプログレファンは「イエスジェネシスは、
途中から売れ線に走ってしまい、駄目になった」
と捉えているようだ。
 さてこの番組ではどうだったか。
 果たして、この番組でも、「ポップ路線に変更後
のイエスジェネシスは、ファンとしては認められ
ない」という意見だった。
 なるほど、そうなのか。
 私とは意見が違う。
 私は、こうした「売れ線にシフトしたからこのバン
ドは駄目だ」という論調には大反対なのである。
 レコードを発売し、コンサートを開催するロックや
ポップスのバンドが売れて何が悪い、と思う。
 私は売れなくて若くして引退を強いられた多くの
ミュージシャンを直接知っている。
 彼らの苦悩は計り知れない。
 音楽ファンはただ聞いているだけだから勝手なこ
とを言えるが、現場はそうではない。
 私には売れることを否定する風潮はどうしても肯
定できないのだ。