不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

自転車のペダルが動かなくなった。その④

 結局はいつもの自転車屋さんに向かう。
 今度も自転車にまたがって、地面を蹴って
前進する。
 古い時代の英国人になったような気分であ
る。
 足は疲れるが、案外進むものである。
 傍から見るといい大人がふざけているように見
えるかもしれない。
 そうしているうちに、自転車屋さんに到着した。
 早速事情を説明する。
 ご主人は、私の話を特に驚くこともなく聞い
ていた。
 前の自転車屋の人とは大違いである。
 これは特別なことではないのか?
「これはシャフトがいかれているかも」
 ご主人は、そう言ってペダルやチェーンを外し
はじめた。
 そしてチェックが終わったらしく手を止めて説
明を始めた。
「シャフトが○○になっていて、ベアリングが△△
になっちゃっているんですよ」
 丁寧に説明されたのだが私には何のことだか
さっぱりわからない。
 私は機械や電気について実に無知である。
 そのため説明されたこともよく理解出来ていな
い。
 今こうして記していても、その時ご主人が何と
仰ったのか覚えていない。
 伏字になっているのはそのためである。
 理解出来ていなければ、記憶にも残らないの
である。
 そうですか、それでお幾らかかりますか?
「大体6000円ですね」
 6000円か。
 まぁまぁするな。
 だが他ならぬ私の足のためである。
 私は修理してもらうことにした。
「それじゃ、悪いけれど他の修理が先に入ってい
るので、その後に取り掛かるので、出来上がった
ら電話します。大体3時頃になると思います」
 私は名前と電話番号を教え、自転車店を出た。
 私はそのまま歩いて用事先に向かった。
 歩きはやはり時間がかかる。
 その後自宅に戻って少しして電話が入った。
 1時だった。
 予告していた時刻よりもだいぶ早いなぁ。
 私は、すぐに受け取りに行った。
 おぉ~直っている。
 私は、すぐに乗って走り出した。
 乗った感じも良くなっている。
 いろいろと他の箇所も調整してくれたようだ。
 これこれ!
 特に言ってなくても、おまけでちょっと手を入れ
てくれるのが消費者には嬉しいものなのだ。
 そうされると、次もここのお店で、と思ってしまう
のだ。
 
 走ると初春の風が気持ちよかった。