不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

風呂場の蛇口を修理する。その④

 ホームページを開設していたりブログを書
いているからといって、そこの水道屋さんが
良い業者とは限らない。 
 だが、複数の選択肢がある場合、そうした
ネット活動は選択に大きく影響を与えてしま
うと思う。
「ネットなんかやってなくても、うちはお客さん
に喜ばれる良い仕事をしている!」と仰る水
道屋さんも当然おられると思う。
 しかし、残念なことにそうした姿勢は、皆に
知られることが少ない。
 それに水道工事は極めて重要ではあるが、
年中お世話になることでもない。
 せいぜい数年に一度である。
 となると、口コミでの認知は限られてしまう。
 ネットで何らかのアピールをしておけば、目
に留まる機会も増えると思う。
 さて、私は午前9時に電話をした。
 すると、昼1時過ぎに伺えます、とのことだ
った。
 やった!今回はスムーズに行きそうだ。
 1時になると○○設備の修理担当者が来ら
れた。
 おぉ~、大柄な人だな。
 背丈は180センチ以上、横幅もかなりある。
「昔、相撲部屋にいました」と言われれば、信
じてしまいそうである。
 私は早速、風呂場に案内し状況を説明した。
 その大男の修理担当は蛇口を外しにかかり、
すぐにこう言った。
「これは、一度外そうとされていますね?」
 あぁ、見ればわかるか。
 ねじ山がつぶれかかっているのだ。
 私は「そうなんですよねぇ~」と他人事のよう
に答えた。
「となると、これは・・・」と言いながら、修理担当
は何か作業を始めた。
 何をやっているのか、体の陰になっていて見
えない。
 何やらゴリゴリと音がする。
 それから5分ほどすると蛇口が外れたようだ。
 そして、修理担当は黒いものを見せて言った。
「このパッキンは寒冷地用ですねぇ」
 何ぃ?寒冷地用だとぉ?
 当地は寒冷地ではない。
 なのに、どうして浴室の蛇口が寒冷地用なの
だ?
 この真相は父なら知っているかもしれないが、
既に父はこの世にはいない。
 謎である。
 となると、仮に私が蛇口を自分で外せたとして
も、間に合うパッキンが手に入らなかっただろう。
 当地のホームセンターには寒冷地用のパッキ
ンなど置いてないからだ。
 そして普通のパッキンを付け替えて、漏れが直
らない!と大騒ぎしていたことだろう。
 しかし、その修理担当は慌てなかった。
 何と寒冷地用のパッキンを持っていたのだ。
 さすが、プロである。
 10分で修理は終わった。
 修理担当は説明した。
「ネジが外れませんでしたので、蛇口のハンドル
を横に切断することになりました」
 そう言ってプラスチック製のハンドルの輪切りを
見せた。
 えぇ~?切っちゃったの?
 そんなの先に言ってよ。
 私はそう思ったが、まぁ仕方が無い。
 ネジが外せただけでも良かった。
 料金は4500円だった。
 想定通りの価格だった。
 
 その後、私はその輪切りになった蛇口のハンドル
をテープで補強して使っている。
 テープ補強しなくとも使えるがネジの頭がむき出し
になっているのはよろしくないのでは?と思ったから
である。
 水漏れも収まり、イライラも解消した。
 次に修理する時は、蛇口そのものを取り替えなけれ
ばならないと思う。