不二家憩希のブログ

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冷蔵庫を止めた。その③

 問題の冷蔵庫はナショナル製である。
 それでパナソニックのお客様相談室に電話
で問い合わせをしてみた。
 この冷蔵庫の容量は240リットルである。
 すると、この冷蔵庫は年間6400円の消
費電力がかかっているそうだ。
 6400円か。
 私は今まで考えたこともなかったのだが、
冷蔵庫がこんなに電気を食うものとは知らな
かった。
 考えてみれば冷蔵庫は24時間365日電
源が入っている。
 今日は使わないから電源を切っておこう、
というものではない。
 となると電力がかかって当然とも言える。
 それにしても6400円とは高いのか、安
いのか?
 それとも、6400円は妥当な額なのか。
 だが、そもそもこの冷蔵庫には年間640
0円の電気代を払うだけの食料品が入ってい
るわけではないのだ。
 その時々の特売品を買ってきてはしまいこ
んでいるので、冷凍・冷蔵物の総額は大した
ことはない。
 中はお値打ち品ばかりなのだ。
 どちらにしろ、一人暮らしの身に冷蔵庫2
台と言うのは必要ない。
 私はそう考えるようになっていた。
 その私の考えを見通すかのように冷蔵庫も
態度を変え始めてきたのだった。
 夏頃から轟音を発するようになり、秋にな
ると気温の低下に伴いその音も治まってきた
が、それでも音は大きかった。
 冬になればマシになるだろう、と思っては
いたが、やはり音は大きかった。
 冷蔵庫は常に通電してはいるものの、点い
たり切れたりしているはずである。
 それが音を発して切れ目無しに動いている
と言うことは、冷蔵庫そのものが弱ってきて
いるに違いなかった。
 相手が機械なので「大丈夫?」と問いかけ
るわけにもいかない。
 かと言って様子がおかしいのなら、すぐに
コンセントを抜いてしまえばよいのだろうが
、それがなかなか出来なかった。
 そして、冷蔵庫の異変は急にやってきたの
だった。

 ~続く~