不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

どんなクルマもEVに。

 ヤフーのトピックスを見ていたら「中古車を150
万円でEV車に改造」とある。
 どんな記事だろうと読んでみる。
 それは毎日新聞の記事だった。
 北九州市の自動車整備会社「城野レーシング
は中古車をEV車に改造する技術の開発に成功し 
第一号のデモ車がこの8月の車検に合格したそう
だ。
 改造はエンジンルームからエンジンを取り外し、
そこにモーターや電池などを取り付ける。
 電源は家庭用コンセントから取り、給油口に設け
たコンセントにつないで充電する。
 フル充電は4時間で、その走行距離は70kmで
エアコン使用時は30kmとなる。
 それにかかる電気代は100円以下だそうだ。
 これは安い。
 城野敏夫社長によると「病院、スーパーなど自宅
近くで利用するだけなら、1度の充電で3日は使え
る」のだそうだ。
 また、従来の改造EV車は軽量化や省電力のため
にエアコンやパワーステアリングを装備しないもの
が多かった。
 だが、この「城野レーシング」の改造EV車には乗り
心地を重視しエアコンやパワーステアリングを搭載
している。
 エアコンやパワーステアリングが無くともクルマは
動くが、無いとなると不便であり実用化へのマイナス
点になってしまう。
 これらの機能の装備は実用化へ本気であることの
表れだと思う。
 そして、この技術によれば「どんなクルマでもEV化
が可能」なのだそうだ。
「どんなクルマでも」か。
 見事に言い切っている。
 技術の汎用性への自信が無ければこんなことは言
えない。
 開発した城野社長は元レーシングカー整備士で英
国のF1チーム「ティレル」にメカニックとして参加した
過去を持っている。
 そんな華麗な過去を持った人が、実用的な技術を
研究し開発したのか!
 城野レーシングのホームページを見てみると、城野
社長がかつてF1のメカニックだったことなどひとつも
載っていない。
 なんと謙虚な人なのだろう!
 ただ会社概要の末尾に「レース一筋30年」とあるだ
けである。
 う~ん、かっこよすぎる。
 
 これは日本の技術力の高さと柔軟性を改めて確認
させてくれるニュースだと思う。
 そしてその主人公が謙虚な技術屋さんであることに
も大きな感銘を受けた。