不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

秋葉祭に出た。その②

 区長さんがわざわざ我が家にまで来たのは、
明日は秋葉祭なので班長であるあなたは休ま
ずに出て下さい、という念押しのためのよう
である。
「それで、私は何をすれば良いんですか?」
と私は尋ねた。
 何しろ私はそれなりに長く住んではいるも
のの、町内会的には新米町内会員なので何を
するのか、知らないのだ。
「のぼり倒しを手伝ってもらい、班長さんは
榊を奉納して頂きます」
 へぇ~、そうなのか。
 私が了解すると区長さんは1枚のプリント
を私に手渡した。
「ここに書いてある通り、次の集まりの時に
来年度の区長候補を班から一人推薦してもら
いますので、班で相談しておいてください」
 この件もよく分からないので聞いてみる。
 区長候補を推薦するといっても、自分の班
の中から選ばなければならない、というわけ
ではなく、町内の中からどなたかお一人を推
薦してくれ、とのことである。
 ほほぉ~、そういう仕組みになっているの
か。
 私が今まで漏れ伺っているところによると、
例年、区長は内々に決定していて選挙をする
のだが、殆ど出来レースで決まっている。
 こんなことを書くと何か不正っぽく聞こえ
るかもしれない。
 だが実態はそう簡単なものではない。
 誰もやりたがらない区長を、町内会の幹部
が適任者に対し予め時間をかけて説得してい
るのである。
 だが、一応は皆から推薦された人が区長に
選出された、という体裁を取るために、各班
からの候補者推薦といったことをするのであ
る。
 町内会運営も大変である。

 ~続く~