不二家憩希のブログ

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秋葉祭に出た。その①

 土曜日の昼、テレビを見ていたら、町内会
の区長さんが家に来られた。
 当町内会は、町内会長という役職は無く、
区長が町内会の実務のトップである。
 その区長さんがわざわざ我が家に来られる
とは、どういう用事だろう?
「明日の3時にあきばさまののぼりたおしが
あるので、よろしくお願いします」
 あきばさま?のぼりたおし?
 あぁ~、そうか。
 明日は秋葉祭の日か。
 12月6日は、町内の秋葉祭りの日なのだ。
 私は町内会でそういうお祭りを行っている
のは知ってはいたが、出席したことが無いの
で何が行われているのかは、よく知らない。
 日頃殆ど話題にもならないので大したこと
はやっていないだろう。
 秋葉祭とは、静岡県秋葉山秋葉神社
もしくは秋葉三尺坊に対する信仰である。
 この三尺坊は、元々は修験者で後に天狗に
なった。
 天狗になったといっても、有頂天になった
という意味ではなく、文字通り「天狗」にな
った、と伝えられている。
 その霊験は凄まじく、文献を読むと、信者
の間には本当に奇跡が各地で起っていたそう
だ。
 ホンマかいな?というようなことが現実に
起きていたようだ。
 乱暴な例えをすれば、20世紀におけるサ
イババみたいな存在だったのだ。
 それで江戸時代には全国的に三尺坊信仰が
熱狂的に広まり、秋葉山を祀る施設が全国に
建てられた。
 奇跡、御利益があれば信仰は簡単に普及す
るというわけである。
 ちなみにアキバで知られる東京の秋葉原
この秋葉神社に由来している。
 
 この秋葉信仰は全国的なものだ、といわれ
ているが、一体どの程度全国的なものなのか、
私は細かくは知らない。
 だが、このあたりでは当たり前に慣習のな
かに馴染んでしまっている。

 ~続く~