不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

台風18号とそれに関するNHKの報道。その①

 今回の台風18号における報道で気が付い
たことがある。
 それは、台風が通過中もしくは通過から2
~3時間後までに報道される台風被害という
ものは、全体のほんの一部でしかない、とい
うことである。
 台風が通過中にラジオなどで「○○町の△△
が××しました」というニュースを聞いたり
する。
 今回のNHKの速報だと「○○市の○○町の街
路樹が倒れて駐車中のクルマを直撃した」と
いうニュースが台風直撃中に何度も報じられ
た。 
 しかもそれは全国ニュース枠でのことであ
る。
 これを聞いた全国の聴取者は、どう思った
だろうか?
 街路樹が倒れている、と何度も報じられれ
ば、○○市では、市内のそこらじゅうで木が
ぼこぼこと倒れている、と思いはしないだろ
うか?
 だが、実際には被害はそれほどでもなかっ
た。
 街路樹が倒れたのはその一本だけだった。
 しかも街路樹なので後始末は市がやってく
れる。
 クルマの所有者はお気の毒ではあったが、
おそらく保険がおりるだろう。
 では、何故NHKは何度もその街路樹の倒木
を報じたのだろうか?
 それはその現場はNHKの○○支局から近く、
歩いても十分いける場所だったからである。
 つまり台風直撃中でも割と楽に取材出来る
状況だったのだ。
 それを支局の記者が大袈裟なニュースとし
て仕立てて本局に知らせ、結果として全国に
ニュースとして流れてしまったのだ。
 NHKでは他に情報が無いものだから、その
倒木のニュースを何度も流すということにな
ったのだろう。
 ニュースというものは、大体そんなもので
嘘ではなくとも、ある種の誇張があったりす
るものなのだ。

 ~続く~