当ブログでは、「ブログ管理人の居住地を知らせない」という方針がある。
そのため、当地に台風などの自然災害が起きていても、ブログ記事にせずに過ごしてしまうことが多い。
自然災害が起きると全国ニュースになり、場所が特定されてしまう可能性が高いからだ。
余程酷ければ、ボヤキと言う形で(苦笑)記事にするのだろうが、幸いにも、此れ迄そうしたことには至っていない。
実は、今年に入ってからそうしたことが発生している。
線状降水帯の発生である。
これは、当地では初体験だった。
ニュースでは知っていたが、実際に体験すると、また一味異なったものがあった。
大雨を降らせ続ける雨雲が、一定の上空に留まり動かない。
それが10時間以上も続く。
最初のうちは「これが噂の線状降水帯かぁ」と無知から来る余裕でやり過ごせる。
だが、それが何時間も続くと違ってくる。
台風ですら、2~3時間で通過していくが、線状降水帯は、そのまま居座る。
河川は水かさを増し、危険水域に近づく。
「氾濫することはないだろう」と高をくくって見ているのも、ほんの僅かの間だけである。
なおも止まない雨に「こりゃマズイかも?」と思い始める。
何しろ雨が止まないのだ。
人間は、どうするかと言えば、ただ耐え忍ぶしか無い。
これは、一種の苦行である。
当地のほぼ真ん中を流れる河川は、一部越水し、一部地域、300メートル四方ほどが水浸しになった。
幸いにも、氾濫には至らなかった。
氾濫すれば大変なことになっていただろう。
河川には水道管が跨いでおり、当地も断水の可能性があった。
そこまで行かなかったので良かった。
一部で被害が出たが、後に市からの補助金の交付が始まっている。
線状降水帯は、その出現時間の長さの長短にもよるが、台風直撃に匹敵する脅威と言えるだろう。
台風7号で被害に遭われた地域の皆様、お見舞い申し上げます。