県護国神社への寄付を集めて回った。その⑧

　県護国神社の寄付金集めの２軒目はＮさん
宅である。
　まず赤い羽根を渡した。
　こちらは既に町内会費の中に含まれている。
　次に護国神社の寄付の封筒を見せ寄付金を
集めに来たことを告げた。
「あぁ～、それね」とＮさんは封筒を受け取
ると奥に引っ込んだ。
　封筒に氏名、住所を記入しておられるのだ
ろう。
　そして封筒を持って戻って来ると、すぐに
私に手渡した。
　特にこれと言ったやり取りも無く、Ｎさん
宅を出た。
　封筒を見ると寄付金は１００円のようだ。
　これがこのあたりの相場である。
　次はＫさん宅である。
　こちらも同じ手順である。
　赤い羽根を渡してから寄付金の袋も渡す。
　赤い羽根と護国神社とは何の関係も無い。
　だが、ただ寄付金用の封筒を持って来て
「寄付を下さい」とは言いにくいので、今回
私は赤い羽根と護国神社の寄付金集めとを勝
手にコラ
ボしたのだ。
　モノもサービスも与えず、お金をもらう、
とうのはちょっと抵抗がある。
　手ぶらでやって来て玄関先で「ごめんくだ
さい、寄付お願いします」と言うのは、なか
なか難しいのだ。
　護国神社の関係者なら何の抵抗も無く出来
るだろうが、私達は基本的には何の関係もな
い。
　あると言えば、同じ県に住んでいると言う
ことだけだ。
　Ｋさんからも特に問い合わせることなく寄
付金を頂けた。
　内心ではどう思っておられるかはわからな
い。
　だが集める側としては、何も言わずに寄付
金を預けてくれるのはやりやすいことである。
　さて、次はＴさん宅である。
　このお宅はどうだろうか？
　すんなり頂けるだろうか？

　～続く～