不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

ズボンを買いに行く。最終回

 そのリサイクルショップには、衣料品のコ
ーナーもある。
 私は今までこういったリサイクルショップ
で衣料品を買ったことが無かった。
 古着の店でも無い。
 他人が袖を通した物が嫌だ、というような
ためではない。
 単に古着として妥当な値段が付いている古
着を見たことが無いからである。
 市内にもいくつか古着の店があるのだが、
それらは古着であっても価格として決して安
くはない。
 ましてそれがブランド品だと、何これ?と
いう値段が付いていたりする。
 高過ぎるのだ。
 古着の値段とは思えない。
 ネットオークションを覗いてみると、そう
いった高額の古着が沢山出品されているのを
よく見かける。
 古着にも価値があるものと、そうでもない
ものがあるのだろうか。
 こういう安くない古着は何と呼ぶのであろ
うか?
 プレミア古着とでも言うのであろうか?
 古着が高いのは、私には大いに抵抗がある。
 古着=安い、というのは私の頑固な固定観
念である。

 さて、そのリサイクルショップの衣料品コ
ーナーを見てみる。
 ジーパンも2台のハンガーラックにぶら下
げてある。
 私のサイズはあるかな?
 あった!
 それも2本もある。
 どちらも、500円だ。
 完全な新品ではなさそうだが、着用した形
跡も無い。
 どなたかが購入後、未着用のまま売りに出
したもののようだ。
 それにしても安い。本日の最安値である。
 そして私はそのうちの一本を見て驚いた。
 何とラ○フローレンではないか。
 ラル○ローレンが、どうしてここにあるの
だ?
 しかも、500円である。
 うっほほ~い♪
 本来ラル○ローレンのデニム製品はバカみ
たいな値段である。
 私は、このブランドのデニム製品をいくつ
か持っているが、高過ぎて今では買う気も起
らない。
 このリサイクルショップの人はラ○フロー
レンを知らないのだろうか?
 それとも面倒だから、こんな値段をつけた
のだろうか?
 それにどうして、古着屋でなくリサイクル
ショップにあるのだろうか?
 
 これで丈が合えば最高である。
 私は試着室で穿いてみた。
 おぉ~、ピッタリだ。
 もう一本のジーパンも同様だった。
 他にもレナウンの夏用のズボンも見つけた。
 これも購入後未着用のままリサイクルに出
されたようだ。
 こちらは、何と200円である。
 これも試着したが丈も合った。
 
 合計1200円で夏用のズボン一本と2本
ジーパンが手に入った。
 思えば苦節数日、ズボンを探して市内を動
き回ったが、予想以上の収穫があった。
 まさか、○ルフローレンのジーパンが500
円で手に入るとは、思いも寄らなかった。
 
 私もブランド品でエキサイトしてしまうとは、
まだまだ未熟者である。