早くも花見が。

　昨日の正午、市の中心部にある桜並木を通
った。
　ここは、新聞の地元の桜開花情報欄に載っ
ている地元ではお馴染みの桜の名所である。
　今はまだつぼみが開き始めた段階で、何本
かの木がいくつか花をつけている程度である。
　その桜並木は市の平和記念碑に隣接してい
て、そのあたりには芝生が植えられている。
　見ると、その芝生の上で早くも花見が始ま
っているではないか。
　６０代くらいの男女６人のグループが、芝
生の上にシートを広げて食事をしている。
　いくら今年の桜の開花が早まりそうだ、と
いう予測が出ているとは言え、まだ早過ぎる
のではなかろうか。
　しかも気温は11℃ほどしかなく、肌寒い。
　風は吹いていないものの、とても春とは思
えない陽気である。

　どうも、当地の住民はせっかちな人が多い
のかもしれない。
　それとも、混む前に花見を済ましておこう、
ということなのかもしれない。
　いくら寒くとも事前に花見の予定が立てら
れていれば、きっちり実行するのだろう。
　
　私のそんな大きなお世話とは関係なく、花
見をしている人たちは実に楽しそうだった。