「ルパン三世ｖｓ名探偵コナン」を観た。

「ルパン三世vs名探偵コナン」を観た。
　私はこの番組の放送予定が発表された１月
末から、放送をずっと楽しみにしていた。
　原作者と出版社が異なる作品を題材とした
共同制作というのは極めて珍しい。
　普通はありえないことである。
　特にアニメの場合、原作者、出版社、アニ
メ製作会社、テレビ局がそれぞれ権利を持っ
ていて、当事者同士の調整が複雑なのである。
　このうち、一社でも「共同制作は嫌だ」と
いえば話は頓挫してしまうのだ。
　今回はテレビ局が日本テレビ系であったこ
とと、製作会社がトムスエンタテインメント
であったことがこの共同制作が実現に大きな
プラスになっている。

　この作品は、日本テレビ開局５５周年と読
売テレビの開局５０周年を記念番組として放
送時間枠も延長されて放送された。
　そしてその内容は実に素晴らしかった。
　ここ数年では最高の出来であったと思う。
　作品の前半は主に名探偵コナンの登場人物
が中心にストーリーが展開され、後半はルパ
ン三世とその仲間が受け継ぐという構成だっ
た。
　驚いたのは、絵柄やムードの異なる両作品
の登場人物が違和感無く融合されていたこと
である。
　私は事前には、両者の作風の違いが作品に
ぎこちなさ生んでしまうのでは？という懸念
を持っていたが、それは完全な杞憂に終わっ
た。
　日本のアニメ・クリエーター達の創造力と
センスに脱帽である。

　作品は私にとって大満足の一作となった。
　あ～、日本人に生まれて良かった。