廃タイヤを代替燃料に。

　自動車の使用済みのタイヤを燃料として使
用が増えているそうだ。
　原油や石炭の高騰により、その代替燃料と
して用いられているのだ。
　しかも、コストも化石燃料よりも良いそう
だ。
　廃タイヤを燃料として使っているのは、製
紙業界が中心らしい。
　製紙にそんなに燃料が必要とは知らなかっ
た。
　これまでも、廃タイヤを燃料として使用す
る、という動きはあった。
　だが、廃タイヤを燃やすと煙が大量に出る
し、熱効率もあまり良くない、という話を聞
いたことがある。
　何とか銭湯などに使う程度だったと思う。
　だが、そんな私の情報はかなり古いようで
今ではコスト面で化石燃料を上回っているそ
うだから、燃焼技術にもかなりの進歩があっ
たのだろう。
　最近では製紙業界だけでなく、その他の業
界でも廃タイヤを燃料として使う動きが広ま
り、廃タイヤ争奪に知恵を絞っているそうで
ある。

　また、廃タイヤは代替燃料としてだけはな
く、原料として再利用もされているそうだ。
　溶かしたゴム粉を使い新品のタイヤを作っ
ている。
　再生タイヤである。
　他にも廃タイヤを原料として病院や学校の
ゴムマットが作られたり、道路の舗装材とし
ても使われているそうだ。

　私の住んでいる市内には無いものの、廃タ
イヤ置き場は隣接する市や町にもある。
　廃タイヤをとりあえず置いてあるけど、行
き場がありません、といった感じである。
　しかし、今後これらの廃タイヤも有効活用
されることになるのかもしれない。
　捨て去られ厄介者扱いだったものが、脚光
を浴びるとは素晴らしいと思う。