不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

星野JAPAN応援Tシャツの行方。

 北京オリンピックが始まる少し前、新聞に
スポーツ用品店チェーンのチラシが新聞に
入っていた。
 そこには北京オリンピック関連商品も掲載
されていた。
 選手着用ウェアのレプリカやオリンピック
公式球等の用具類の他に、オリンピック応援
グッズというものがあった。
 これを使って応援に力を入れよう、と言う
わけでである。
 何でも商売になりそうだったら、すぐに商
品化してしまう機動力には驚きである。
 その中でも私の印象に強く残っているのは、
野球の応援Tシャツである。
 店側もこれは売れる、と判断したのか、チ
ラシの表の最も目立つ場所に載せられている。
 そのTシャツは黒地に白抜きで、日本語で
次の言葉が書かれている。
「日本の野球を見せつけてやる」
 これは星野仙一日本代表監督の言葉だそう
だ。
 チラシには星野JAPAN応援Tシャツ、とある。

 この北京オリンピックで、日本の野球代表
チームは、日本の野球を見せつけてくれた。
 多くの国民の脳裏から将来にわたって消え
去ることは無い衝撃を与えてくれた。
「あぁ、これが日本の野球なのか」

 オリンピックの関連商品は、極端なシーズ
ン商品で、オリンピックが終わってしまえば
もう売れることは無い。
 メーカーも小売店も在庫として抱えていた
くはないので、オリンピックが終われば割引
セールが始まることになる。
 そこで売れなければ、それらの商品はディ
スカウント・ショップに流れていくことにな
る。
  
 星野Tシャツが大量にディスカウント・シ
ョップに並べられて投売りされている光景が
目に浮かぶ。
 二束三文の値段になっても、誰も買わない
だろう。

 では既に買ってしまった人は、どうするだ
ろうか。
 外には恥ずかしくて着てはいけない。
 家の中で着たとしても、気分が悪くなりそ
うなので着ないと思う。
 では、夏のパジャマ代わりに着るのか。
 あんな言葉が書かれたシャツを着て寝たの
では、悪夢を見そうである。
 哀れなそのTシャツは、殆ど新品のままボ
ロ布扱いで廃品回収に引き取られていくので
はなかろうか。
 星野野球はエコロジーにも反していたよう
である。