不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

漁業支援策と船の燃費の悪さ。

 政府による原油高による燃料価格高騰に対
する漁業支援策が取りまとめられた。
 一般に船は、信じられないほど燃費が悪い。
 陸上を走るクルマとは比較にならないのだ。

 私は以前、知人のクルーザーに乗せてもら
ったことがある。
 私は、以前からその知人から自己所有のク
ルーザーに乗せてやる、と言われていたのだ
が、元来乗り物にあまり興味が無い私は、そ
の話をただ聞き流していた。
 その知人にしてみれば、クルーザーのオー
ナーであるということは自慢の種なのだが、
当時の私には、クルーザーの所有が、ある種
の富の象徴であるなどということなど思いも
寄らなかった。
 その知人はクルマも国産の最高級車からベ
ンツの最上級車まで乗る高額所得者なので、
クルーザーを持っていても不自然ではないの
だが、富を乗り物につぎ込むという姿勢は、
私にはもうひとつ理解出来ないのである。
 さて、クルーザーに乗せてもらう日が来た。
 普通の人なら大喜びなのだろうが、私には
特別な感情は起こらなかった。
 どうしても来い、と言うから来てやったの
である。
 私はそのクルーザーを見て、一瞬声を失っ
た。
 クルーザーと言えば、加山雄三とかが所有
しているような大きなものをイメージしがち
だが、私の知人のそれは、それよりもずっと
小さなものだった。
 私に言わせれば、モーターボートとどう違
うの?というほどの大きさなのであった。
 確かに船室もあるのだが、そこでくつろげ
るほどのスペースは無い。
 へぇ、こんなのをクルーザーと呼ぶのか、
と内心笑えたが、所有者である知人に悪いの
で表情に表れないように顔の筋肉をコントロ
ールしなければならなかった。
 クルーザーに乗せてもらって、それなりに
楽しかったのだが、私には驚いたことがあっ
た。
 そんな小さなクルーザーでも、おそろしく
ガソリンを消費するのである。
 特別スピードを出すわけでも無いのに、燃
料はどんどん減っていくのである。
 人を乗せて抵抗のある水の上を動くのであ
るから、陸上でクルマを走らせるようなわけ
にはいかないとは思うのだが、それにしても
おそろしいほどの燃費の悪さなのである。
 各船外機メーカーも、相当努力していると
は思うのだが、限界があるのかもしれない。

 これが、漁業の船で漁の帰りには沢山の魚
を摘んで帰ってくるのだから、燃料消費もか
なりのものになるだろう。

 いくら政府と言えど、原油相場を左右させ
る力は無い。
 しかし、せめて漁業関係者が安心して漁に
出られるようにして頂きたいと思う。