不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

使われなかった地下道をどうするか、というアンケートが来た。

 自宅から100㍍ほどのところに国道が走ってい
る。
 その国道には歩行者用の地下道がある。
 この地下道が造られたのは昭和40年代の終わり
頃だった。
 それまで一本道だったところに交差する形でい
きなり国道が建設された。その上一本道からは進
入禁止となった。
 道路運行上そうするのが最も効率的たっだのか
もしれないが、生活道路であるその一本道は寸断
されてしまったのだ。
 住民は遠回りを余儀なくされた。
 当時、これはあんまりだと思ったのか、それと
も何処かから圧力がかかったのか、その分断地点
に地下道が造られたのであった。
 地下道と言っても、極めて簡素なつくりのもの
である。
 坑道をセメントで固めただけのようなものであ
るその地下道は、大雨が降ると浸水し、その水は
自然乾燥するまでそのままだった。
 湿気の多いその地下道を地元の住民は殆ど利用
することはなかった。
 その後、しばらくしてからすぐ近くの交差点に
信号機が設置されると、その地下道は誰も使わな
くなってしまった。
 ほんの少し遠回りしてたとしても、地下道を通
るよりもましだと皆が思ったからである。
 結局、その地下道は建設されてから、殆ど使わ
れてこなかったことになる。

 昨日、その地下道を存続させるか、廃止するか、
という旨のアンケートが我が家に来た。
 国土交通省の地元担当の事務所が、その地下道
を最も利用しているであろうと思われる地元住民
の意向を参考にしようと考えているらしい。
 
 誰も使っていない地下道は必要ない。
 
 それにしても、誰も使わない地下道を造ってし
まう国の役所とは、本当にロスの多い機関である。
 エコに反していると思う。