不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

お祭りの裏方で。その⑧

 INさんは、町内会のベテランである。
 要職は殆ど務めてこられてきた。
 そのINさんにして、この裏表の使い分けである。
 これが当たり前なのか?
 それともINさんだけなのか?
 私が内心で(町内会活動に対してやる気が起こら
ないなぁ)と思ったとしても、特別なことでもないのだ
ろうか。
 INさんは、黙ったままで目前を通り過ぎていくクル
マを眺めている。
 私もそれに倣って、ただ立っている。
 えぇ?これが、2回も説明会を開いて準備したこと
なのか?
 ひょっとしたらあの説明会は説明が目的ではなく、
「説明会を2度も開いた」という事実を残したかったの
ではなかろうか。
 そうでもしなければ警察の許可も下りなかったのか
もしれない。
 役所は既成事実に弱く、前例に対して盲従してしま
う傾向がある。
 そこを狙っての説明会開催だったのか?
 ちなみに、当地の近隣で行われるこうしたお祭りで
は、交通整理は警察官自らが行っており、地元住民
はノータッチである。
 この違いについては、私たちも当然気がついている
が、それをあえて指摘することはしていない。
 批判の声を上げることはしない。
 そこは大人の対応である。
 黙っていた方が無難なのであろう。
 警察もその辺りはわかっているのか、いないのか。
 「意見が出ていない」ということで処理されているの
だろうか。
 
 ~続く~