不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

新聞を止めようかと考えていると。その②

 現在、新聞の購読者数は微減の傾向にある。
 これは、やはりインターネットの普及によ
る影響が大きい、と思われる。
 新聞の情報は、その製作と運送・配達にか
かる時間のために大体半日遅れのものばかり
である。
 情報が古いのなら、情報をわかり易く分析・
解説して記事にすればよさそうなものなのだ
が、記者達の力量不足のためかそれは実現さ
れていない。
 今の新聞記事のほとんどは、取材を基に
したものよりも、当局から発表されたものを
記事にしているだけなのである。これなら、
素人にも出来そうである。

 そんな理由で新聞購読の中止を検討してい
る私の家に人がやって来た。
 その人は、私が購読している新聞の販売店
を名乗る人だった。
「いつもお世話になります。これからもよろ
しくお願いいたします」と丁寧に言い私に何
かを手渡した。
 それは、フェイスタオルであった。
 この新聞販売店では、半年ほど前にも同じ
くフェイスタオルを持ってきたのだった。
 半年に一枚ずつタオルを配るとは、大変な
経費を使っているということになる。
 販売店も購読者確保のために、真剣なよう
である。

 タオル一枚で私の意思が変わるかといえば、
これが変ってしまうのである。
 私の意思など、そんなものである。
 それに、落ち度も無いのにわざわざ一軒ず
つ訪問して挨拶の品を渡すということは、な
かなか出来るものではない。

 では、このタオルにかかった経費は、どこ
から出ているのであろうか?
 新聞社からか、販売店からか、それとも両
者の折半なのか。
 販売店が単独で負担しているとすれば、こ
れは相当な出費になるのではなかろうか。

 タオルを受け取ってしまった私は、もうし
ばらく新聞を購読することになりそうである。
 
 モノで釣るとは、これは少々反則気味だが、
時に反則に屈するのも人生である。