不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

大リーグに移籍する選手に対する先輩達の嫉妬。

 私は、日曜日の朝はTBS系の「サンデー・モーニン
グ」のスポーツコーナーを見ている。
 
 そこでは、大沢と張本というベテラン野球界解説者
が1週間のスポーツニュースに対してコメントを加え
ながら進行している。
 私が見ていて笑ってしまうのは、最近の日本のプロ
野球選手のアメリカ大リーグへの移籍話についての、
この二人のコメントがとても感情的になっていること
である。
 この二人は、有力選手の大リーグへの移籍が日本の
プロ野球の将来を危うくする、という立場をとっては
いるが、実は本心では違う、ということが最近より一
層透けて見えるようになってきている。
 二人とも、最近の移籍選手の年俸高さに嫉妬をして
いるようなのだ。
 今朝の大沢氏は、
「この選手達は日本の球界に随分世話になっているん
だから、日本の球界にお金払えよ」とか言い出した。
 あれは、冗談だよ、と言われるかもしれないが、こ
の手の発言は心中に嫉妬の感情が無ければ出てくる発
言ではないと思う。
 
 いくら球界関係者でも、今の選手の身の振り方に批
判的なことをいうのは、おかしなことである。
 人にはそれぞれ人生があるし、時流と言うものは常
に動いている。
 今は今なのだ。
 自分達が現役だった頃の話を例に引いて語ることは、
時に現実的ではないこともあるのだ。
 
 移籍選手に対する球界の嫉妬というのは、殆ど表に
なることは無い。
 メディアもそういう景気の悪い話は取り上げないか
らである。
 だが、多くの球界関係者が嫉妬を感じていると思わ
れる。
 それは、かつて野茂が大リーグに移籍を試みた頃か
ら変っていないように思う。
 野茂の場合は、移籍そのものを妨害されている。あ
れは嫉妬のエネルギーが、そうさせたと私は見ている。

 大沢も張本も率直に自分の意見を言う人なので、そ
の心中に持っている嫉妬の念もより明白に分かってし
まう。

 島国根性とは、時流に乗った先進的な人間に対して
の嫉妬の感情のことを言うのである。