不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

護国神社への寄付

 家に町内の班長さんが来られた。
「まずは、広報と案内」といつもは回覧板で配布されてい
る市の広報紙などを袋から出して渡された。
「それからねぇ、毎年のことなんだけれど」と言い出し
難そうな口調で一枚の茶封筒をこちらに寄越した。
護国神社の寄付なんだけど・・・」
 なるほど、それは言い難い筈である。
 このブログにも書いたが、少し前に伊勢神宮の遷宮の寄付金集め
があったばかりなのである。
 伊勢神宮の件では、私は大いに憤慨して寄付は断った。
寄付金の額を集める側が最低額千円と指定し、その上寄
付額に応じて参拝場所を制限するとは言語道断だと思っ
たからである。
 さて、今回は護国神社である。
 伊勢神宮は県外、この護国神社は距離は遠いが県内に
ある。
 これが、靖国神社と直接関係があれば寄付は即お断り
なのだが、一応表向きは関係は無いということになって
いる。
 さて、それでは、いくら寄付をすればよいのだろう。
 こういう時は単刀直入に尋ねるに限る。
「う~ん、これはお賽銭だもんねぇ。まぁ百円くらいか
な」と班長さんはお答えになった。
 百円か。伊勢神宮が最低額を千円と押し付けてきたの
とは大違いである。
 百円だったら話は早い。
 班長さんは
「また、1週間後くらいに来ようか?」とおっしゃる。
 百円なら今すぐ払います。
 私は、封筒に名前と住所と金額を書き、百円玉を入れ、
シールをはがして封をした。

 寄付金の額が千円と百円で、私はこれだけ対応が違う
のだ。
 ちょっと笑える。

 町内には、護国神社の寄付もしない、というお宅もあ
るそうだ。
 いくらでもいいんです、と言っても絶対にしないそう
だ。人それぞれである。
 町内の病院の院長も出さないそうだ。
 そんなことだから、藪医者の評判が消えないのかもし
れない。
 ちなみに、私はジャングルドクターと命名させてもら
っている。
 
 町内会を通して護国神社の寄付を集めることに対して
も多様な意見があるかと思う。
 護国神社の寄付は毎年あるそうだが、下出に出られる
と何も考えずに寄付してしまう。
 もっとも、私の場合、百円だけなので大きなことは言
えない。
 
 こういうのは難しい。
 思想信条を主張して近所づきあいがおかしくなるのも
避けたい。
 出さないのはS学会だ、○○教だとか言われるのも癪
だったりする。

 町内の役だからと言って寄付金を集めに回される班長
さんも、気の毒だと思う。
 毎年やっているから、という理由で続けられる寄付集
めも考え直される時が来るかもしれない。
 百円だからいいや、と思ってしまう私のような者が多
いと、現状の問題点は検討の場にも出されないだろう。
 
 それにしても、神様はお金が好きで困る。
 何とかならないものであろうか。