不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

10月のセミ

 市民グラウンドの横は桜並木になっている。
 桜の木も葉を落としているな、と木を見上げながら通
る。
 すると、何と今日もまたセミの鳴き声が聞こえてきた。
 いくらなんでも、今日は10月2日である。もう立派
に10月である。なのにセミが鳴いているとは!
 私は聞き間違いかと思い、耳を澄ます。
 確かにセミである。それもアブラゼミのようだ。少な
くとも、ツクツクボウシではない。
 ツクツクボウシが鳴いて夏は終わる、というのが例年
のパターンなのだが、今年は違うらしい。
 アブラゼミが再び登場してしまったのである。
 これは異例ではなかろうか。
 しかも10月に入ってからである。
 10月のセミとは、これは一体どうなっているのだろ
うか。
 これは、今年だけのことなのか。
 それとも、これから毎年こうなのだろうか。
 
 昨日は、あまりの暑さに桜が開花してしまった、と言
うニュースもあった。
 セミも羽化を1年早く間違えてしまったのだろうか。

 こんな年は、極めて珍しいと思う。
 何年か後に、「あの年は暑かったねぇ」と振り返るこ
とになるのであろうか。
 今年は何十年に一回の暑い年なのだろうか。

 これが、後年懐かしい思い出になるのか、それとも、
これから毎年続く温暖化の始まりなのか。

 気候というものは、人間が左右できかねるもので、人
間はそれに何とか対処していくほかは無い。
 人間と環境は相互に影響を与えながら、共存していく
ものである。
 人間は環境に対して、何を譲歩すればよいのかを考え
ていかねばならない。
 
 自然は、いつも黙っているので人間は気を抜いている。
 だが、彼らは手痛い仕打ちを用意しているのかもしれ
ない。
 警告は事前に知らされてはいるのかもしれない。
 私たちは、それに気づくことが出来るだろうか?