午後4時頃、わが家の南方からセミの声が聞こえて
きた。
ツクツクボウシである。
えぇ~、ツクツクボウシ?
今頃?
7月9日である。
ツクツクボウシは、晩夏になってから登場し鳴き始め
るセミである。
どうして7月の上旬に鳴いているのか?
そう言えば、7月はじめ頃には少し涼しい日があった。
その前日は平年並みで翌日は涼しかった。
暑い日と涼しい日が交互に来ていた。
こうした陽気により、ツクツクボウシは勘違いをしてし
まったのかmしれな。
「あっ、もう夏は終わり?それじゃ僕らの出番だ!」
ツクツクボウシがそう思っても不思議ではない。
急いで地中から出てきて脱皮をし、成虫になったのか
もしれない。
それにしても、7月にツクツクボウシ、それも上旬にそ
の声を聞くのはこれが初めてである。
何か馴染まないなぁ。
そう思っているのは人間だけなのか。
当のツクツクボウシはどうなのだろう。
(ちょっと早かったかも)と思っているのか。
(自分が生きている時間が自分の時なのだ)と思って
いるのか。