不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

選挙カーが来ないと

 当地では、市長選が昨日公示となったのだが、選挙カー
が我が家の近くには殆ど来ない。
 あんな地域、別にいいや、と見なされているのだろうか。
 選挙が始まっても選挙カーがまるで来ないとなると、そ
れはそれで、寂しいものだ。

 私は選挙カーを特にうるさいと思ったことはない。
 あのちょっと下手なアナウンスが、何とも田舎っぽくて
好きなのだ。
 真剣にやれば気持ちは通じる、というかなり楽観的かつ
一方的な信念に基づいたそのアナウンスは、その妙な力の
入り具合が滑稽に響くのである。
 気持ちが通じても投票行為とは別なのだ、という有権者
の気持ちを彼らは理解していない点も面白い。
 全力で取り組んでいるのに、どこか空回りしてしまって
いる感じが、人生ドラマを見ているようでもある。
 何でもかんでも訴えれば良いってものでもないのに、が
むしゃらに訴えてくる。
 主張を押して押して押しまくる。
 まるで千代大海のような訴え方である。

 大して大きな市でもないのに、選挙カーは一体どこを走
っているのだろうか。
 ひょっとしたら、折からのガソリンの高騰で選挙カー
使っていないのか?
 あるいは地球温暖化とのからみで選挙カーの使用を自粛
しているのか?
「エコに気配りのある候補です!」とか言っているのだろ
うか。
 選挙カーをやめて選挙自転車、または選挙リアカーで運
動しているのか?
 
 選挙があっても、選挙カーが来ないと、どうも取り残さ
れた様な気分になってしまう。
 私としては、いつものように垢抜けないアナウンスで笑
わせて欲しいものである。
 ひょっとしたら、笑ってばかりいるので嫌になって来て
くれないのかも知れない。
 
 人によっては嫌がる選挙カーも、このように楽しみにし
ている者もいることを、政界関係者は知って頂きたいもの
である。