不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

アビバの看板を写す人

 用事があって市内の商業施設に行った。
 ここは、東証一部上場の小売業者がメインテナントと
して入っている6階建てである。

 小雨の中、到着すると一人の女性がデジカメでビルを
見上げて、何かを写している。
 何を写しているのだろう?特に変わったものは無いと
思うが、とデジカメが向けられた方向を見てみる。
 そこにあったのは、パソコン学校アビバの看板だった。
 看板といっても、板状のものではなく、おそらく布製
だろう。それがビルの中程のところにかけられているの
であった。
 赤字に白抜きでアビバ。

 業界のシェア一位のこの会社も、創業者の不実によっ
て崩壊しつつある。
 拡大路線が尋常なものではなかったのは、当地にも、
アビバの教室がいくつもあることである。
 一ヶ所だけでも十分多い、と思われるのに、一体出店
の費用はどこから出ているのだろうか。教室なので、出
店と言わないのかもしれないが、どの教室も商業施設の
中にあるので、出店という捉え方をしてしまう。
 何を商売にしても、公序良俗に反しない限り良いとは
思う。
 だが、最近の企業経営者の一部には、儲ければ何でも
OKという人がいる。収益至上主義とでも言うのだろうか。
 企業経営に良識など必要ない、と思っておられるよう
だ。
 彼らの弱く小さな頭に入っているのは、コネと儲かる
システムだけだ。
 しかし、この世には、正義を超えた何らかの力が働い
ているらしく、そういう経営者は、必ず短命に終わる。
 さて、次はザ・アール奥谷禮子さんの番である。

 アビバの看板を写していた人は、どういう人だったの
だろう。
 私が用事を済ませてビルを出ると、その人は既に立ち
去った後だった。