これも先日のいつもの集いでのことである。
「家に帰っても、やること無いから」
TZTさんが、そう言った。
特に自嘲を込めているわけでもない。
心からそう思っているようだ。
TZTさんは、87歳である。
死を目前にした年齢である。
その人が「やることが無い」とは、どういうことだろう?
いつ死ぬかわからない。
死を前にした人間には、やることがあるだろう。
ボンヤリと時を過ごす暇など有りはしないと思う。
死とは、肉体を離れることである。
人生の大きな境目である。
境界線を超えていくことである。
これは、軽く受け止めるようなことではない。
当然のことである。
その大きなイベントがスムーズに進行するように、何らかの準備をすべきではないだろうか?
TZTさんは、信仰者である。
それなのに、何もしようとしない。
呆れてしまう。