不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

死を目前にして'やること無い'とは?

 これも先日のいつもの集いでのことである。 

「家に帰っても、やること無いから」

 TZTさんが、そう言った。

 特に自嘲を込めているわけでもない。

 心からそう思っているようだ。

 TZTさんは、87歳である。

 死を目前にした年齢である。

 その人が「やることが無い」とは、どういうことだろう?

 いつ死ぬかわからない。

 死を前にした人間には、やることがあるだろう。

 ボンヤリと時を過ごす暇など有りはしないと思う。

 死とは、肉体を離れることである。

 人生の大きな境目である。

 境界線を超えていくことである。

 これは、軽く受け止めるようなことではない。

 当然のことである。

 その大きなイベントがスムーズに進行するように、何らかの準備をすべきではないだろうか?

 TZTさんは、信仰者である。

 それなのに、何もしようとしない。

 呆れてしまう。