いつもの集いに行った。
今日は、常連さんがほぼ出席された。
行事終了後に、KMさんがNZさんに対して強い調子で話している。
先日、ある重要な用事があり、KMさんがNZさんに電話をしたのだが、念押しのために再度話している。
「次に忘れないように、これを財布の中に入れておいて!」とメモをNZさんに手渡す。
「あぁ、でもこのメモが、どこかに行っちゃうかも知れない」とNZさんは答える。
NZさんは、重度の認知症である。
5分前の自分の言動ですら、覚えていない。
渡されたメモも、いずれ紛失してしまうだろう。
KMさんは、語気を強めて話す。
なぜ忘れてしまうのか?と正している。
これを聞いてNZさんは、こう言った。
「あぁ、私は認知症になっちゃっているかもしれないね」
NZさんは、自身の認知症について病識が無い。
少し物覚えが悪くなっている程度に思っている程度である。
さてKMさんは、NZさんの認知症について知っているのだろうか?
知っていて、強く言っているのだろうか?
私は二人に会話に口を挟むことなく、聞いていた。
この成り行きは、どうなるのだろう?
穏便にことが処理されれば良いのだが。