これは先程のことである。
私はPCを操作していた。
「お届け物です」と玄関から大きな声が聞こえてきた。
イントネーションや発声が日本人ではないな。
玄関には荷物を持った背が高い男性がいた。
ブラジル人であろうか?
なかなかハンサムである。
荷物は、アマゾンからのものだった。
「確認してください」
私はラベルを見た。
名前が違う。
私宛ではない。
心当たりのない名前である。
だが、住所は確かに、ここ我が家の住所である。
何だ、これは?
「これは私宛ではないですね」
そして、私は丁寧に説明した。
ラベルをよく見ると住所欄の下に「〇〇さんからのお届け物」の旨が記してある。
こちらの名前も知らない人のものである。
配達のブラジル人?男性は、戸惑っている。
私は、なおも丁寧に親切に状況を説明した。
男性も困っているようだった。
私は「アマゾンに尋ねて下さい」というほかなかった。
男性は、納得して荷物を持ってバンに戻っていった。
う~ん、こういうことがあるのかぁ。
だが、住所は間違いなく私の住所である。
よく確認せずに受け取っていたら、面倒なことになっていたかもしれない。