不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

特定健診に行った。⑦

 私は市民館の前の道にまではみ出した行列に並んでい
る。
 行列嫌いの私には苦痛である。
 私の前方の男性二人がお喋りをしている。
 片方は長身、もう片方は小柄である。
 年齢は70歳前後といったところであろうか。
 お喋りの内容が耳に入ってしまう。
 「昔は○○だった」「私は○○町の〇〇さんを知っている」
 実にどうでも良い内容である。
 どうでも良い内容だからお喋りしているのか、あるいはそ
の程度のことしか話す能力がないのか。
 この二人は仲良しで、連れ立って健診に来ているのだろう
か?
 それにしても底の浅い話ばかりである。
 あぁ、いかんいかん。
 こんな立ち話について批判をしても意味がない。
 気にしてはいけない。
 だが、私はまだまだ修行が足りない人間である。
 近い距離で話をされると、つい聞いてしまうのだ。
 それにしてもよく喋るなぁ。
 特に長身の男性は、ずっと喋っている。
 お喋りなおじいさん、私はあんな感じにはなりたくないなぁ。
 100歩譲ってお喋りは許したとして、その内容の実の無さ
には呆れる。
 もっと実りのある話はできないものか?
 あぁ、いかんいかん。
 批判してもしょうがない。

 ~続く~