昨日のいつもの集いでのことである。
この日はNZさんの87回目の誕生日だった。
だが、当人はそれに気づいていない。
忘れてしまっているのだ。
私が「今日、NZさんの誕生日だよね」と教えて、やっと「あぁ、そうだった!」といに出だすのだった。
NZさんは、認知症である。
普段の会話は普通にできる。
だが、記憶が定着しない。
最近では一分前のことも覚えていない。
ついさっき自分で確認したことを、その発言が終わって数秒後にまた尋ねている。
こうしたことが、1時間に数回ある。
ほんの数ヶ月前までは、これほど酷くはなかった。
元々認知症だったのだが、新型コロナワクチン接種の後遺症により、その進行が早まってしまっているようだ。
最近では、当人も病識が出始めているようだ。
「自分でもおかしいと思う」と言うようになった。
しかし、その発言も当人はすぐに忘れてしまっている。