私のこれまでの経験から、「宗教団体は、本で読むのと実際とは、かなり違う」ということが言える。
本には、体裁が良いことが記されることが多く、実態に即していない。
美しく、夢の世界のようなことが書かれている。
ドロドロの淀んだ空気など、一切無いかのように書かれている。
宗教団体なので、特にそれが顕著である。
逆に、批判本は、極端な例を殊更多用されることが多く、これも実態を反映していていないことが多い。
一冊の本として方向性を明確にしなければならないので、批判に重点を置かざるをえない。
社会的に問題がある教団である、と皆に知らしめることが批判本の目的である。
「酷い教団だったけれど、良い人も大勢いて、その人との思い出は~」と楽しかったことまで載せるわけには、いかない。
「大金を取られはしたけれど、楽しかったこともいろいろとあったではないか」と思われては、批判の矛先が鈍ってしまう。
いずれにせよ、わざわざ批判本が出版されるような教団は、要注意な教団であることは間違いない。
多くの宗教教団は、批判本が書かれるほど悪質ではない。
かと言って、地上の天国と言えるほどの極楽集団でもない。
基本的に良い人が多いのだが、彼等は良い人であると同時に「クセが強い」人達でもある。
ここが一般社会の普通の集団とは、異なる。
善良なのだけれど、同時に一風変わった個性の持ち主が、かなりおられるのだ。
「フジヤ、お前に言われたかないよ」と言う声が聞こえてきそうである。
それは自覚している(笑)
自分のことは棚に上げさせていただく。
その点は、ご容赦頂きたい。
~続く~