自転車に乗っての帰り道、隣の町内の氏神様の前を通る。
この神社は当町内から距離的にそれほど離れていないのだが、少し雰囲気が異なる。
その氏神様の境内を見る。
盆踊りのやぐらが設営されている。
やぐらを頂点に電飾のランプが飾られている。
あぁ、そういう時期だからなぁ。
少し落ち着いて考えてみると、これは異色なことである。
盆踊りは、お盆に踊る催しである。
お盆の行事の一環である。
その盆踊りが神社で行われる。
神道の施設で仏教の行事が行われる。
神仏混淆である。
元々この神社はその傾向がある。
月に一回、拝殿において大般若経転読が行われているのだ。
市内の有力寺院の僧侶を招いて、大般若経が供養される。
神前で仏教の経典が読み上げられる。
神が仏教の仏に加護を祈念する形である。
そのような神社であるので、境内に盆踊りのやぐらが立ち盆踊りが行われるのも自然なことなのだろう。
実に日本的である。
面白い。