お隣のNさんの奥さんが玄関先で女性とお喋りをしているのが聞こえてきた。
その女性もこのあたりのご近所の人らしく、Nさんとは同年輩のようだ。
通りかかった際にNさんの姿が見えたのでお喋りが始まったようだ。
「もうねぇ~、注射の後でスッゴイ熱が出ちゃって大変だったのよ」
注射とは新型コロナワクチン接種のことである。
しばらく顔を見せなかったのは、接種後に寝込んでいたからだそうだ。
それまで体験したことがないような高熱に苦しんだようだ。
今現在は熱も下がり、こうして外出もできるようになったということのようだ。
「予防接種は人によっていろいろ違うみたいね、うちは何とも無かったけれど、酷い人はいるみたい・・・」とくちごもった。
その女性は接種後の体調不良についてひとしきりボヤいた後、去っていった。
あぁ~、やっぱりあるんだろうなぁ。
多くの人は、自分の体調不調をことさら喧伝することは殆ど無い。
ただ黙っている人ばかりだ。
知っているのは家族くらいのものである。
私の周辺の方々は皆そのような感じである。
ワクチン接種の後遺症が表に出てくるまでには、まだ時間がかかりそうである。