番組後半はマルシアの特集だった。
マルシアかぁ。
マルシアは歌が上手い。
私は以前はこの事実を知らなかった。
「面白いコメントを連発するアグネス・チャン方式の微妙に訛った話し方をするバラエティ・タレント」だと思っていたのだ。
アグネス・チャン方式とは、本当はスラスラと日本語が話せるのに、意図的に幾分訛った感じで話すことにより芸能人として個性を強調しようとするスタイルのことである。
アグネスもマルシアも長年日本で暮らしているのに、あの辿々しい日本語はわざととしか思えない。
しかも二人は歌手である。
耳は良い筈である。
日本語の音程やリズムも確実に聞き取り、再現できるであろう。
不自然である。
芸能界の第一線で活躍していくにはキャラクターの確立が重要なのだろう。
だが、マルシアは歌が上手い。
80年代にデビューした歌手の中でもトップクラスである。
面白タレントとしての顔と才能ある歌手としての顔を使い分けているいるようだ。